中岡慎太郎　その4　　26歳　　五十人組

江戸城下の治安が、、乱れ始めた、、幕府改革の重要な課題に、参勤交代制度の転換が挙げられていたが、、諸大名に負担の大きい参勤交代制度を、、3年に一度に改める、、また、、江戸に置かれた家族の帰国を許すなどが実行された。
実は、、参勤交代の経済効果は大きく、、この制度改革により都市の民間経済は、、大きな打撃となった、、のである。
なんと、、江戸における参勤交代ビジネスと関連する産業、、宿場、商業、関連日雇い人、パートなど4万人以上が失業となり、衣食に窮する事態となったのである。当節改革に参政した松平春嶽、山内容堂、、らの庶民の風当たりは強かったらしい、、、

開国によって物価急騰を招く
嘉永6年6月3日（1853）浦賀沖にペリー率いる軍艦4隻が姿を現す、、「黒船来航」である。
安政1年1月16日（1854）ペリーは軍艦7隻を率いて、再び来航、、3月3日には、日米和親条約（神奈川条約）を締結、不平等条約といわれる、
この話は欧州列強に広まり、、8月イギリス、、12月ロシア、、安政2年にはオランダ、、いままで頑なに鎖国を続けた日本が、、ついに開国したのである。

安政6年6月（1859）横浜、函館、長崎で自由貿易が始まった、、、、
横浜は、、外国商人、新興商人が集まり、国際貿易都市に発展する。
輸出の急拡大で、、生産が間に合わず、、品不足による国内物価が急騰、、生活必需品まで物価が上昇していくのです、、
また、金の国外流出では、交換比率の問題が発生、、小判の含有を三分の一におとすという「万延小判」を鋳造する、、。
国際水準に合わせた結果、、貨幣の悪鋳は、、国内物価をさらに高騰させた。

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■五十人組

土佐一藩尊王攘夷を掲げ、、藩主山内土佐守（豊範）を擁して京に上った武市半平太は、、京都において攘夷督促の勅使派遣を建言、、「親兵設置案」を評議、、、勅使三条実美らを警護して、、江戸へ上る準備を重ねている、、。

文久二年10月12日、、土佐藩士と、土佐勤王党のメンバーは、、国事周旋の勅旨を請けて三条実美（さねとみ）、姉小路公知らを警護して土佐守とともに江戸に向かった、、。
薩摩、長州に後れは取ったが、、薩、長、土の三藩の動きは、、世間に大きな影響を与えることとなった、、。

土佐では、、残留の土佐勤王党メンバーらは、土佐守上京に続けと過熱していたが、、江戸の噂から容堂の身辺警護を名分にして江戸に上る希望者を募り、、自費をもって江戸出府を計画することとなった

文久二年（1862）10月　有志義盟条約をもって五十人組が結成された、、。
中岡慎太郎（当時は中岡光次）は、、伍長としてこれに参加、、自主参加組有志【五十人組】は、、先に京都から東下した三条実美（さねとみ）、姉小路公知と勅使を警護役する土佐守、土佐藩士、武市半平太ら土佐勤王党ら一行を追うようにして、、江戸に向かった、、。

勅使が江戸城に臨んだのは、、11月27日であった。、、
将軍家茂（いえもち）以下、重役は玄関式まで出迎え、、礼を尽くして勅書を拝賜する、、12月4日城内にて饗宴、同5日　答書に署名した。
武市半平太は姉小路の侍衛として誠実、果断に職責を果たしたのだった、、。
12月7日　　勅使は出駕（しゅつが）、、武市も同行し西帰となった、、この時、中岡慎太郎は同志とともに品川まで見送っている、、その夜は品川の料亭で同志と今回の成功を祝っている、、、。

※この年　文久二年2月　坂本竜馬　脱藩、、、4月8日　吉田東洋暗殺　、、、

■信州の佐久間象山を訪ねる
中岡慎太郎は、、長州の久坂玄瑞、、山県半蔵と連れ立って水戸から信州に向かう、、、
信州松代に蟄居する、、佐久間象山に会うためである、、、
象山は吉田松陰の密航計画に連座して、、松代に蟄居を命じられていた、、当年52歳、、、

※中岡はこのころから中岡光次から中岡慎太郎と名乗っているらしい、、、。