サラリーマンや商店主はあまり農林中金について知らない。もしかしたら一般農家ですら信連や経済連は身近だが、農協の中央機関であり、国内最大規模の機関投資家である実態を、詳しくは知らないのではないか。
機関投資家、つまり農協や農家から集めた金を投資等で運用する団体だ。
当然、こんな高度なことができるのは、専門知識が必要だ。コンサルが必要だ。役人のOBが必要だ。
ついこのあいだ、13年前(1996)に日本のバブルがはじけて住専(ノンバンク)が破綻したときに、ここの融資に失敗した農林中金は、農協は特別なのだろう、大蔵省から6000億円もの補填を獲得した。
つまり、農民だけではない、国民の金を一部のズサンな経営者の失敗のために使ったのだ。
その時の豪腕農水次官、UHはその後、農林中金の理事長となった。
ところが、いま、、、、、、、。
”オハマ(米国ネプラスカ州)の賢人”と呼ばれる投資家ウオーレン・パフェットという人が6年前に
「CDSという金融大量破壊兵器がニューヨーク市場で製造された」といって警告を発していた。
2007年7月10日、ジョージ・ソロスが「金融核爆弾が破裂した」と言った。
このクレジット・デリバティブ(CD)とかいう金融商品をしこたま買い込んでいたのが農林中金だ。
2009年3月期に農林中金は5721億円の純損失を出した。
副島氏によると、農林中金は実損で15兆円もの損害を隠しているという。
リーマンの倒産とともに15兆円もの投資資産が紙くず同然になったのだ。
「15兆円」といえば、本年度の補正予算と符号するが偶然だろうか。
庶民には、あまりにも大きな数字に言葉を失ってしまうが、最近はなんだかすっかり慣らされてしまったとも言える。
農林中金が最も危ない。
副島氏の著書がどうも夕刊フジとか、ゲンダイとか日刊スポーツ、週間ポスト的なタイトルために割り引きたくなるが、
副島氏によれば、3年前にオバマが次の大統領と言ったのも私、リーマンショックを一番警告していたのも私。
過激評論家 副島隆彦は最近は自らを「予言者」と称している。
預言者、副島(そえじま)はこのように言っています。
米国の大恐慌は来年末に起きる
オバマは2年後に辞任する。
ドルは10円
ユーラシア大陸の時代がはじまる。
また、次のように言ってます。
人類は歴史の転換点に立っている。
日経平均は5000円を切る場面がくる。
中国はいずれ、アメリカ国債を売る。
やがて、ドル基軸体制から離れる。
信用できないから実物資産である「金地金」を買って、自宅に保管しろ。
更に具体的だ。
金が1グラム2800円ぐらいに下げたら安値で買うべきだ。
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