マイクロ発電の開発用事務所を設けて1年2カ月が経過した。
事務所は、マンションの1Fに設けたのだが、、、右隣の部屋は「○○電気」という掲示板が出ているが、、、空き室のままだ、、左隣も「△健康食品」の看板だが一度も開店していない、、、。
数ヶ月前に○○電気の社長が挨拶に訪れた。
「実は、、20数年前に1億円に届きそうな金額で買ったのだが、、その後バブル崩壊で、、売るに売れなくなってしまった、、と言う、、、。
実勢価格は、2000万円以下かも知れない、、、のだ。
もし、売却すると8000万円以上の損金を出さなければならない、、利益ベース8000万円の損金は中小企業にとっては大きい、、銀行も許してくれない、、だろう。
黒字で8000万円を捨てるつもりなら、、売却し損金も可能だが、、なかなか決断は難しい、、、。
そんなことで、、空き室は続く、、他の10部屋程度も、、「貸し事務所」になっているが、売れないからだ、、。
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中国出張から帰って、疲れが出た、、そんな直後、朝9:30に突然、、我社に国税の調査が入った、、、
国税の調査は過去5回ほど経験しているが、、前回の調査から6年ぶりなので、、そろそろ来るよ、、と会議で話してはいたが、、予告なしは、、初めてだ、、、。
いくらなんでも、、本社に4人、、マイクロ発電事務所に2人、、は、、大袈裟じゃあないの!
こんなあ零細企業に、、高給取りの国の役人が6人も入ってどうするの?、、、
しかも、、30代-40代と思われる若手が6人も、、、
ポイントは、、、前期に本社事務所の簿価を下げるために、同族法人に売却して損金を計上したことが、、利益隠しと判断したらしい。
以前に、、税務署に相談に行ったのだ、、
実勢価格との乖離が著しい不動産を、、可能なタイミングで調整したい。
「実勢価格に近付けたいのですが、、どうしたらよいでしょう?」
答えは、
「評価替えはできない、、、売却するしかありません、、、。」
バブルに振り回され、、其の当時買った価格の半分以下になった不動産は、、売れば大きな赤字になってしまう、、、。
苦しいからといって、不動さんを売却しようにもできない、、事態になっているのだ、、。
今回は、メールの記録から、パソコンの記録、ネット販売の期日確認まで、、詳細な検査が入った。国税の判断は、、とても認められないので、法廷闘争も検討したが、、
それも、、商人らしくないので、、、適当に折り合いをつけて収拾に向かった。
「お役人さま、お勤めごくろうさんだす、、しかしでんな、、無理なもんは、、ムリだす、、これ以上はあきまへん、、わしら毎日税務署見て働いてるわけじゃあおまへん、、お客さんの方しか見ておりまへんのや、、社員が汗水たらして稼いだ銭だす、、どないでっしゃろ、、ここまでなら理屈は通りますさかい、、、かんべんしてもらえまへんか、、そうでっか、、法律でっか、、ほな、、弁護士つけますわ、、わしも商人(あきんど)の意地だす、、」
「あきない」を長く続けると、、いろんなことに出会う、、3週間以上、、仕事に後遺症が出ている、、無理やり減量させられた感じだ、、それでも役員会議で、、全てを前向きに受け止めることにした。
なお、日本政府の徴税担当部局である国税庁を指して国税と略称することがある。これに対し、徴税企画部局である主税局を指して主税と略する。(Wikipe )
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