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花見酒
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■国庫短期証券
財務省用語では、、、償還期間が1年以下の短期国債を「国庫短期証券」と呼ぶらしい、、、
流動性が高く、、いつでも換金できる安心便利な金融資産なので、海外の投資ファンドに人気がある、、、
売り買いが繰り返し可能になる、、、ので、、円投機筋に使われる、、、
2011年、、、英国からの短期債純購入額は、、65兆円になるという、、、そして、これは政府短期証券の40%に相当する、、、英国ロンドン拠点の短期債投資=円買い=超円高、、となるカラクリらしいのだ、、、、、
2011年英国の対日短期債投資は、”前年度7割増”、、を記録した、、、
つまり、、超円高の震源地は、、ロンドン、、、と筆者は言います、、、。
■英国投資家の正体
英国ロンドンのヘッジファンドに巨額の資金を、投入して、、日本の政府短期債の40%を動かしているのは、、、、英国人ではない、、、
アラブ産油国系、、中国政府機関、国営企業、、各国の余剰マネーが投入される、、、
そして、、短期間で収益をあげるために、、日本の短期国債が買われる、、、
■増税は円高要因?
日本は、世界最大の債権国であり、政府債務の95%が国内預金でまかなわれる、、、
このことが、、日本の国際の信頼を維持している、、、
従って、、更に復興増税、消費税増税により、、円の信頼は高まる、、、投機対象となり、円高要因になる、、といいます。
■円高で企業は海外に
デフレと増税により、、日本の家計を困窮させ、、若者の将来を奪い、、企業を国内に居られなくする、、
デフレ経済下の、、増税は、、「ラッファー曲線」に陥る可能性があると警告する、、
筆者は、「ゆで蛙」の比喩をとって、、日本のサラリーマンが少しずつ、、デフレ順応して生活レベルを下げている、、という、、。
また、、自殺者が年間3万人、新卒の3割が職を見つけられない、、、生活保護者が増え、、高齢者は年金ライフを楽しんでいるっ現状が、、「ゆで蛙」といいたいのでしょう。
そして、、GDPの名目値が増えない限り、、税収は増えない、、物価の下落以上に、、所得が下がるのが日本型デフレだ、、
■米国債購入で40兆円の損失を出した
政府は、政府短期国債を発行して、、100兆円もの国内貯蓄を吸い上げ、、米国債に投入し、、円高で40兆円もの富を失った、、これは消費税15%以上に相当する、、、
■日本再生基金
最後に、筆者は、、日本再生基金を創設して、政府は優れた技術開発、投資プロジェクトに対して融資する、、
その資金は、、外貨資産をそっくり、日銀に売却して100兆円を民間投資に充てる、、、というもの、、。
、、それが、世界最大の債権国日本の「離れ業」である、、、と言う。
そして、、財務官僚の手柄にまい進して、円高投機を呼び込み、、消費者や企業を衰弱させ、、国庫を貧しくする官僚主義を大転換することが、、ギリシャにならない方策である、、、と結んだ。
※文芸春秋 4月号
「日本をギリシャにせぬために」 田村秀男 から
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※ヘッジファンドにスキを与えたくない、、、
そのことでは、自民党時代からの借金が1000兆円に近づいた、、この国の債務は、危険すぎる、、
なんとか、しなければ、、ということでは、、消費税止む無し、、と、、思う人も多い、、
もし、、基金100兆円を投入するならば、、新しい国の形が必要だ、、
”世界一生活し易い国作り”といった大きな目標が欲しい、、。
共産党、社民党までが、、貧困が自殺に追いやる、、ようなことばかり追求するが、、違う、、と思うことが多い、、
それなら、、戦後の社会は、、みんな自殺してしまう、、あの頃は、むしろ生きる活力に満ちていた、、
原発も含めて、、豪華建設ラッシュの巨大宗教団体まで、、日本全体が、、必要以上の物欲で、、社会を狂わしている、、、、。
あとは、、、ブータンに見習って、、、GNPからGNH(Gross National Happiness, 国民総幸福感)を暫らく研究しましょう、、もう、、、エネルギーも食料も、、節約と自給自足で、、いきましょう
どうせ、、方向感覚が麻痺して、、なにも決められないニッポンですので、、できる限り自己防衛して、、様子をみてましょう、、
※「コンクリートから人へ」、、、受け方では、「物から命へ」と聞きとれる、キャッチフレーズに、政権が代わって期待をした、、しかし、、全てキャッチフレーズだけで、、子供手当も、高速道路も、なんとかダムも、沖縄の米軍施設も、特別会計の組み替えも、雇用も、変わらない、、原則なき政権党のような、、鵺、、となっていた。
※前向きに、、と言うなら
地域政党への淡い期待ですね
ワタナベさん、、ハシモトさん、、淡い期待をしてます。
脱原発、と言えるだけ、、まだ、、麻痺していない、、、
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季節がら、、
落語の「花見酒」を思い出しませんか?
結構、、深いですよ、、、
まあ、、一席お願いしましょう、、、、
落語:花見酒
桜の満開の頃、銭が一銭もない二人が、花の盛りの向島へ三升入りの酒樽を担いでいって、茶碗一杯を五銭で売ろうと相談した。
近所の面倒見のいい酒屋へ頼んで、酒三升、樽、柄杓、茶碗、天秤、縄、そして、釣り銭として五銭玉一つ、そっくり借りた。
(そして兄貴と辰公の二人は向島に向かう。途中すでにたいそうな賑わい、商売繁盛を期待するが、期待が膨らむと同時に自分たちも酒を飲みたくなる。)
「たまらねえよ、兄貴。ちょいとだけ、飲ましてくれねえかな」
「馬鹿なことを言うな、この酒は商売ものだ」
「そうか、商売ものだから、飲んじゃいけねえてんだ。じゃ、兄貴。俺が買うのなら、売ってくれるだろう」
「お前が買う?」
「俺は五銭玉持っているから、それで買うよ」
「いいだろう。商売だ。だれに売っても同じだ。じゃ、樽を下ろすよ」
「じゃ、俺は客になるぜ。忘れないうちに五銭払うよ」
「確かに頂戴しました。じゃ、柄杓を貸しな、注いでやるから。茶碗をしっかり持ってろよ。灘の生一本。量りをよくしましたよ」
「ああ、すいません。ありがてぇ、ありがてぇ。匂いだけじゃ、つらいからね。とうとう買っちゃったよ。五銭玉持ってて、よかったよ。ああ、うめえ、うめえ」
「辰公よ。そんなに旨そうに飲むなよ。見てるのはつらいぜ。ちょいと残して、俺に飲ませてくれねえかな」
「客のものをたかるってのはいけないよ、兄貴。これは俺が買ったんだから」
(辰公が飲み終わると、また二人は酒樽を担ぎ歩き出す。しかし、兄貴も酒には目が無い)
「辰公俺も飲みたくなったぜ」
「兄貴。駄目だよ。これは商売ものだぜ」
「だから、今度は俺が買うよ。五銭玉を持ってんだから」
「ああ、そうか。兄貴も買うのか。だれに売っても商売だ。じゃ、樽を下ろすよ」
「じゃ、五銭払うよ。先払いだ」
「確かに。へい、ありがとう存じます。灘の生一本。量りはよくいたしましたよ」
(さて、ちょいと歩いては、また辰公が、さらに兄貴がと、二人で交互に五銭を払いながら飲んでいく。こんな調子だからたまったもんじゃない。向島に着いたときには二人ともへべれけになってしまった。そして桜の木の下で酒を売り始めるが、、、、最初の客から品切れである)
「兄貴、兄貴よ。寝てる場合じゃない。起きておくれ」
「どうしたい。飲みにげか」
「そうじゃない。売り切れ、売り切れ、売り切れになっちゃった」
「売り切れ?早いな。アッという間だったな」
「アッという間もなかった。最初の客が来たときには遅かった。もう、売り切れ」
「そうか。お前の腕がいいんだな。じゃ、売り溜(うりだめ・売上)を勘定しよう。出してみろ」
「あいよ。兄貴。おとすといけねえから、手を出してくれ」
「よしきた、この上に乗せてくれ」
「この右の袂(たもと)の中から、ジャラジャラ、ジャラジャラ、ポトリ」
「なんだい、五銭玉一つだな。左の袂には?」
「こっちの左の袂の中から、ジャラジャラ、ジャラジャラ、なし」
「なんだい、なしってのは?」
「こっちの袂には入ってなかった」
「じゃ、売り溜めは五銭玉一つだけか」
「そうだよ。兄貴は計算がうまい」
「おい、お前を疑うわけじゃねえが、酒がなくて、売り溜めが五銭玉一つとは、どういうわけだ」
「最初に俺が五銭玉持ってたから、『買うよ』って言ったら、兄貴は売ってくれたな」
「うん」
「そのあと、兄貴が『買いたい』と言うから、俺は売ったよ」
「うん」
「そのあとも、二人が代わりばんこに買ったり売ったり、買ったり売ったり。そのたんびに五銭玉が行ったり来り、行ったり来り。そのうちに、酒がなくなったと、こういうわけさ」
「なるほど。じゃあ、五銭玉一つで、二人が三升の酒を飲んだのか」
「そういうこと」
「ありがてえ。安い酒を飲んだ」
落語図書館 三遊亭円窓 ( )内はホームページ作者の省略説明
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最後に一句
かすみ立つ 地球を肴に 花見酒
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経済とは、、、なんぞね
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