ヨーロッパの財政危機の第一段は、、乗り越えつつある、、
次にヘッジファンドは、、何処をターゲットにするのか、、、
■「大手銀行は長期国債を減らしている」らしい
三井住友銀行は、2011.03国債保有25兆円のうち、10年以上の国債を8月に全て売却した、、、
それに対して、、ゆうちょ銀行、かんぽ生命と地銀は長期国債を多量に保有しているといいます、、
したがって
日本郵政の場合、、国債利回りが1%上がると、、、16兆円の含み損が発生すると言います、、。
■公的債務残高(GDP対比)
ギリシャ: 159.3 %
アイルランド: 125.6%
イタリア: 128.4%
ポルトガル: 115.8%
スペイン: 74.8%
フランス: 100.0
ドイツ: 86.9
オーストラリア: 30.9
米国: 107.0
英国: 93.3
スイス: 37.0
韓国: 33.4
日本: 218.4%
この数字のみを見れば、、日本の財政は最悪な状況であるが、、、
国民の金融資産が1476兆円あり、、「流動性が低いから」大丈夫、、と言われている。
2011.03の国の借金は924兆円、、地方の債務は、201兆円といわれる。
ただ、、本年も実質的には、、40兆円を超える借金が予算化されている。、、、
このペースだと、、もはや、放置することはできない。
■国債の利率を上げると金融機関の赤字が増える
日本郵政の場合、、国債利回りが1%上がると、、、16兆円の含み損が発生する
金融機関全体では、、、1%の上昇で22.5兆円以上の含み損が発生する、、と言われる、、
国家の赤字プラス金融機関の赤字、とりわけ、金融機関の破綻は財政、金融危機になる、、。
国債を発行しても、、国内で消化できなくなる可能性が発生する、、
現在、、海外からの日本国債購入者は、2010.年で、、57兆円(全体の6.7%)でしかない、、、
買い手は、中国を含む新興国で、日本の企業株も買っている。
どうやって、日本国債を不安な状況に追い込んでいくのか、、
ヘッジファンドの作戦は、、、流動性の低い日本国債のCDS(クレジット、デフォルト、スワップ)という
またもや、、怪しげな金融商品をマネーゲーム(戦争)のターゲットにするだろう、、と、、
CDSとは、保険の一種だ、、、
そして、、CDS市場は、海外投資家が多いと言われる、、、
敵は、、このCDSを暴騰させることから、、作戦を開始する、、、。
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■CDSがCDOという「クラスタ爆弾」に変質
※このCDS(クレジット、デフォルト、スワップ)は、身近に普及している、、。
最近当社にも、、某外資保険会社が、新しい保険ということで、社員、アルバイト、外注先を含めて誰が死亡しても、保険が適用されます、、、と言う商品の紹介がある。
死亡した家族に、この保険が支払われれば、福利厚生として余裕があれば加入したい、、、
しかし、この保険は個人ではなく会社に支払われるところが、、危ないのだ、、。
三浦和義保険金疑惑事件と言うのがあった、、妻が事件に合い、、保険金が被疑者の会社に支払われるという、、疑惑事件だ、、、
CCDは、、企業が倒産(死亡)する、国が倒産することによって、多額の保険金を受け取ることができる、、金融商品である、、。
ギリシャ政府が国債の償還資金を手当てができなくなった(借金が返せない、、デフォルト)、、
これには、CDSを発行した銀行等は、保険金を払わなくてはならない、、、
、、国内では野村證券が加わっている、、、
一方、CDSを購入したほうは、、大儲けすることになる。
このような、金融商品が、、流通しているのである、、。
複雑なのは、、、CDSを他の商品に組み込むCDO(コラテライズド、デット、オブリゲーション)という「クラスター爆弾」とも言われる、、金融商品に変化している、、。
そして、、、2011年10月、、ギリシャがデフォルトに限りなく近づき、、国債保有高の高い、ベルギーの銀行DEXIAが倒産する、、、。
2008年3月に、アメリカ6番目の投資銀行「ベア・スターズ」が倒産、、、その、、、
半年後に現在の混乱を撒き散らした”リーマンショック”が起きた、、、販売者はAIG、、、、、。
同じことが、、繰り返されるのか?
「CDO」に変化した「CDS」は、、、世界中にばら撒かれている、、それこそ中小企業まで、、
そして、、金融大爆発を起こしたのである、、、
この恐ろしいマネーゲームをやって、、利益を上げていたのが、、銀行やヘッジファンドを通じて莫大な手数料を得ていた、、、ニューヨークのファンドマネージャーやトレーダーだ、、、
<参考 金ドル体制の終わり 副島隆彦>
困るのは、、利益構造が複雑怪奇になった金融商品が、、世界中に組み込まれ、、
まるで新型インフルエンザのように、、知らぬ間に、我々の身近に迫っていることだ、、、
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もとに戻ろう、、、敵は、日本国債のCDSをどう、、操ろうとしているのか、、、
つづく—————–
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