終戦記念日に

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映像で綴る20世紀の記録DVD=1990年~1969年を購入して、終戦記念日に1日かけて観る事にした。
映像はほぼ80%は実録のようで、戦争の世紀と言われたこの時代の映像の多くが戦争映像となる。そして科学技術の発展と兵器の進歩には人類の恐るべき知恵と愚かさを思い知らされる。

1905年アインシュタインが発表した相対性理論に始まった20世紀の科学文明は、ほかにも電話、ラジオの登場からTVの普及、ライト兄弟の飛行機、コダックの写真機、アメリカで初めて映画館、ペニシリンの発見、人工衛星の成功、1961年にはアポロの月面着陸などなど驚異的な発展を遂げた。
やがて原子力エネルギーの開発は兵器への利用となり、ついには原爆の開発となって、広島、長崎に人類初の原爆投下がなされる。そして水爆実験の成功と核弾道ミサイルの拡散配備に至る。

世紀初めのアインシュタインの相対性理論が基礎となって、世紀末には人類が核の脅威に脅かされるとは誰も予想しなかったのではないだろうか。我々には「風が吹いて桶やがもうかる」程度しか理解できないのですから。

おそらく、歴史を学ぶ人は、この戦争に至る時代背景、経済恐慌との関連、外交の未熟、国内政治の未発達など
いくらでも理由を挙げて止むを得ない経過と説明することはできると思う。それにしても世紀前半の、まるでインフルエンザのようにファシズムが世界を死に追いやっていくこの時代はいったい何んだったんだろうか。

20世紀は、かってない殺戮が繰広げられていった世紀となってしまった。

そんな中で、日本は1931年の満州事変、1937年の日華事変ではじまった覇権が、対抗するABCD包囲網の中で追い詰められ、ついに1941年真珠湾の奇襲攻撃をもって米国への宣戦布告をすることになる。

おそらく、米国が直接攻撃を受けたのは、真珠湾攻撃と先般2001年9.11の貿易センターへのテロ攻撃であろうが
このころ、まだイスラム勢力が1000年の憎しみを米国に向けるだけの勢力は見られない。

映像の中で米国大統領がドイツと日本は徹底的に打ちのめすと発言する場面が実写だけに印象的なのだ。

バブル崩壊後の最近の酒場での話ですが、「戦争やらなくちゃ、経済立ち直れない」などと平然と話す人がおり、薄ら寒い気がしたものでした。人類は後戻りできない発展や便利さを急ぎ過ぎてはいないのか、経済不況からの不満に耐えられない人種を生み出していないのか、平和的な知恵を忘れて安易に戦争経済に頼ってしまわないのか、実はこれからも心配だ。

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